エビデンスで教育を考えた

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幸福に関して20年にわたる研究結果がこちら。ちょっとショックです。。

誰しも幸福でいたいと思うもの。私も例外では無く、これまでにもちょこちょこ幸福に関する研究を紹介してきました。

www.mathlikeb.com
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(参考になれば幸いです)

 そんな中、大規模な研究結果で「幸福って下がり続けない?」みたいな事が分かってしまったのでさぁ大変。どう言う事なのか見ていきましょう。

幸福度はU字型になる?

 紹介する研究はネイチャー公衆衛生によって発表された20年に渡る全国調査。途上国、先進国問わずの145カ国を対象に人生の満足度や主観的な幸福度を調査したようです。もちろん

家族生活
健康
経済状況
生活水準など

幸福度に影響されそうな変数は調整していて、前述の通り年齢国籍も調整済み。地球規模の調査と言っても過言では無いのでしょうか。

 で、早速の結論ですが、以下のグラフに集約されています。


(上野図のグレーが回帰線。USとあるが、他もほぼ同様)

つまり50歳くらいまで幸福度は緩やかに下がり続け、そこから上がっていくと結論付けられています。こりゃ30代には辛い結果となっております。もちろんパンデミックのような事件は例外的に全ての世代で幸福は下がるようですが、概ねこの曲線に従うようなんです。

 なぜこうなってしまうのかに対しての統一的な解答はないものの、50歳前後でボトムをつけてしまうのはある程度の考察があります。曰く、

「50歳前後は健康(がん発覚とか)や社会的事件(クビとか)に会いやすく、その場合に社会的/感情的にサポートを得られにくいのでは?」

と言う事です。

確かに周りを見ていても、50代のおっさんなんかは肩身が狭そうだなぁと思います。60代になると年金や保険が見えてきますからねぇ。しかしそこまでは一貫して下がるというのが何とも辛いところです。ここから脱出するには、

・自立という言葉を無闇に拡大解釈しない。社会的なサポート、感情的な拠り所を確保しておく
・そしてそれらは年齢と共に増やしていくこと

が大事なのかなと思います。

まとめ

 というわけで今回は幸せと年齢における調査のお話でしたー。若い方は50代までは踏ん張っていきましょうということで今回もご愛読ありがとうございます。


参考
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7480662/