エビデンスで教育を考えた

頭が良くなる科学論文を紹介していきます。

 今回は宴会行ったテスト回の答え合わせ。

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職場環境と個人の幸福感について関係があるのは言わずもがな。やはり人生と仕事は切っても切れませんしねぇ。

 そんな中で、「組織に正義があれば、ちゃんと幸せなんじゃない?」という研究が出ていましたのでご紹介。今の職場に正義があるのかにご参照ください。

組織的正義には3つある!

 正義というと堅苦しくなってしまうのですが、ここでは「労働組織における公平性」と解釈してください。研究によると、正義には3つの側面からなります。

(a)分配的正義(DJ):組織の割り当てと結果に関する公正さ

(b)手続き的正義(PJ):リソースの割り当てにおける決定感

(c)相互作用的正義(IJ):対人関係の扱い、特に従業員と雇用者の関係に焦点を当てた公平性


こんな感じ。ちゃんと給料が分配されているかとか、そこの決定が公平性なのかとか、不当な扱いを受けてないかとかですね。どれも当たり前と言えば当たり前なんですがね。これらがちゃんと担保されていれば、幸福度も高まるだろうというのが今回の研究です。

 研究に協力したのは200人のマネージャーたち。おもに自動車業界や銀行業務に携わっている人が対象です。参加者にはいつものごとく幸福度と上記の正義感に関係についてアンケートをとったんですね。

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(正義感についてのテストはこちら)

 その結果わかったのが、


分配的正義は
自律性0.16、環境の習熟0.16、個人の成長0.29、他者との肯定的な関係0.21、人生の目的0.22、自己受容0.40



手続き上の正義は
自律性0.13、環境の習熟0.33、個人の成長0.22、他者との肯定的な関係0.17、人生の目的0.15、自己受容0.40



相互作用的正義は
自律性0.14、環境の習熟0.24、個人の成長0.29、他者との肯定的な関係0.28、人生の目的0.25、自己受容0.20



という関係性。ざっくりとまとめると、こうへに評価されると自分に対する受け入れが強くなり、その評価が透明なら環境への習熟度も高まる。さらに上司との関係が良ければ成長もするという、言われてみればそうだよなーというのが研究でも裏付けされた形になりました。まあどれも影響としては小さめなんで、前回のテストの結果をそのまま理想の職場(ないし転職する参考)として用いるのは無理があります笑。職場を評価するための新しい視点として知っておいてもらえればと。

参考
https://www.researchgate.net/publication/284003830_Promoting_Citizenship_Behaviors_in_Workplace_The_Relevance_of_Organizational_Justice_and_Psychological_Well-being_of_Employees