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若者 vs 年配者: タスク思考の違いを明らかにする驚愕の調査結果


 以前に書いたブログで50代までは幸福度が下がる!なんていうことを取り上げました。
www.mathlikeb.com
これだけを考えると私みたいなアラフォーは憂鬱になるわけですが、歳をとるにつれて能力が伸びるとしたらどうでしょう。

若者と年配のタスクにおける思考を調査した結果

 今回紹介する論文は18~35歳の175人を60歳以上の同数と比較した研究です。被験者には簡単な課題(ゴー/ノーゴータスク)が与えられ、その間に何を考えているかを定期的に尋ねられました。察しの良い読者様におかれましてはお気づきかと思いますが、今回は「マインドワンダリング」について調査してます。いわゆる心ここに在らずという状態のことです。定期的に何を考えていたかを測定することでどれだけタスクに集中していたかを見ていたんですね。

 その結果、

・若者の心はタスク以外のことを考えている可能性が高く、それらの考えは否定的なものである可能性が高い

・逆に年配者はより集中的に仕事に取り組み、ネガティブな考えに気を取られることが少なかった

という想像とは真逆の事実がわかりました。感覚的には若者優勢に思えますよねー。

 この結果に対する議論としては、研究者曰く

「年齢を重ねるにつれて、私たちはネガティブな考えをうまく消すことができるようになるのかもしれない」

とのこと。パレオさん曰く年齢が上がるにつれて神経症傾向が減るそうなので、この辺とも整合性が取れております。

まとめ

 というわけで今回は歳をとるとネガティブに惑わされなくなるよーというお話でしたー。我が身を振り返ってもこの民度ワンダリングは減ってきてるように思えますので、歳をとることに良い意味をもたせられたのは良いことですね。

参考
https://academic.oup.com/psychsocgerontology/article-abstract/79/1/gbad151/7303272?redirectedFrom=fulltext&login=false#no-access-message