エビデンスで教育を考えた

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安宅和人さんが語る子育て論が予想外だった話。

 安宅和人さんといえばイシューからはじめよで有名なストラテジスト。データサイエンティストのスキルチェックでも有名なデータサイエンティスト協会の理事としてもご活躍されています。

そんなかでデータサイエンティスト協会の10周年シンポジウムで話されていた話がド超級でした。

「子育てに悩みがある方」
「子育てが分からない。疲れたという方」

なんかは心が楽になりそうな話です。

以下に対話していたものを書いていきます。
トップ|一般社団法人データサイエンティスト協会


司会者(以下司)「今子育てするならばどういう方針でしますか?」

安宅さん(以下安)「子育てに方針なんているの?」

司「田舎で育てるとか、、」

安「まぁ僕のことして生まれたなら僕の近くにいる方が良いとは思う、反面教師的な意味も含めて。離れて住むというのは論理的のおかしいと思う。」

司「家族共々なら都会でも良い?」

安「まぁいいんじゃないですか?私は漁村育ちでしたけれども、私が都会に仕事あるから田舎で育てられないし。」

司「安宅さんのような良識とかを育むなら私立か公立かといったら?」

安「公立が絶対的に良い。公立一択です。自分の子も公立でした。私はみなさんのように育ちがいいわけではないですが、1000年続く漁村で育ったことを誇りに思ってますし、その上で感じた事、考えた事をベースにしているので僕は強いと思う。」

司「AIの世界だからこそリアルの世界を知ってるのが?」

安「(私は)経験の厚みが他の人と根本的に異質だと思う。その中の1つが多様性。遠くに豆腐屋がいて3軒隣が畳屋で、全員知り合いで。社会がどのように回っているか知れた。この世界がいかに多様で面白くできているかを知らない人の未来は暗い。だから公立のようなミニマム多様性を知るのが良くて、私立のような同階層の人が集まると視野が狭くなると思う。

司「よく分かります。では大人になってから社会の多様な混ざり方はどうしたら良いでしょうか?」

安「色々動き回ることではないでしょうか?新しいことを次々にやるとか。」

司「(ご自身の)博士の時も?」

安「アメリカでは相当自由に生きてました。大学のウェブサイトが気に入らないので直接大学に言ったり、無い授業を創設するように打診したり。」

司「次の質問。直感的にワクワクできるスキルを持った人材にするには子供時代に何をしたら良いでしょうか?」

安「良い質問ですね。子供の頃が大事だと思うんだよねぇ。抑圧しないことだと思います、心の気持ちを。人を傷つけない限りやりたいことをやれば良いと思います。小学校か幼稚園で学んだ倫理観に逆らってなければGOで良いと思います。(逆に)15歳とかで1回失った能力を取り戻すのは難しいと思う。」

司「ましてや20何年間ずっとサラリーマンやってたりすると生き方変えるの大変だと思う。」

安「大変です。従順に合わせるのがハッピーな時にはめちゃきついと思う。私は従順が虫唾が走るくらいなんで。」


、、、ざっくりまとめると多様な環境でやりたいようにやらせよという事で、予想に反してまとも過ぎるお話でした。お受験とか考えずにもう少し緩く子育てすれば良いのかも知れませんね。現場からは以上です。

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