学校の役割は、テクノロジーを規制する事、っていう記事を書いたんですよ。
おおむねテクノロジーには肯定的ではあるのですが、事学校においては規制した方が成績は高まります。とは言え現場（高等教育機関）ではすでに規制が難しく、講義の時間では野放し状態。生徒は思い思いにデスクトップを開き、漫画の入ったタブレットでノートを取っています。まあそういう学生に限って成績が低いのは実感しているのですが、それだけでなくこれが感染するようなのは困ったところ。今日はそんなところを。
ニューヨークで行われた調査では、ランダムに集められた生徒は講義の理解度を試されます。何人かの生徒はタブレットなどを持ち込んでよく、さらにその中で選ばれた生徒は講義中に短い時間だけ映画を流すなどのこともお願いしたそうです。
すると結果は、お察し通り
タブレットの方が平均して１１％スコアが低かった。
これだけならいいのですが、問題は
タブレットを持った生徒の近くに座った生徒も理解力が同じくらい落ちてしまった
のです。他の生徒が開いたパソコンに気を取られてしまうんですね。著者は「人工的な状況だから、実際の講義ではどうかわからない」とは言ってるものの、まあ同じようなことが起こってもおかしくないでしょう。
というわけで、講義ではテクノロジーを締め出してよろしいんじゃないかと。まあ教室が議論をする場にでもなれば話は別だと思いますが。
参考
For better learning in college lectures, lay down the laptop and pick up a pen
