自傷行為というのは青年期の幸福に大事なお話。日本では7%が一度は自傷行為を行ったことがあるという報告もあり、イギリスでは8%を超えるのだとか。特に女性に多いようで、女性は大変なのかもしれません。
そんな中、「テキストでのメッセージが自傷行為の低減に効果あるよ!」という研究がありましたのでご紹介。自傷行為をしてしまう方や周りに自傷行為をしてしまう人がいる方はぜひご参考にしてください。
効果のあるテキストメッセージや頻度を調査
紹介する研究では、入院患者が参加するのに十分安定していることを考慮して、病院の外来部門と入院部門の両方から参加者を募集しました。参加者は
(1) 12 歳〜 17 歳、
(2) 正常な知能を持っていること、
(3) インタビューを完了することができること、
(4) 自傷行為を 2 回経験していること。
(5)過去6ヶ月以上で重度の神経疾患または器質疾患を患っておらず、
(6)保護者または保護者が説明書の内容を理解し、同意書への記入に同意している。
という十分に注意を払って募集されました。自傷行為の経験を持つ 23 人の被験者(全員がうつか双極性障害)に対してSMS テキスト メッセージングの介入が実施され、主題分析を使用して分析されました。この結果分かったことが4つあり、
1.ほとんどの被験者はメッセージそのものを有益なものと感じていた。
メッセージがどのようなものであれ、メッセージが内省を促し、冷静さを保つのに役立つと感じていたそうです。中でも良かった!と思われたのが
活動の提案(アクティブな行動とか)
自傷行為ホットライン(研究に基づいた情報や、自傷行為をしたいときに連絡できる人の連絡先番号)
誕生日の挨拶
の3つ。
2.ほとんどの参加者はメッセージを週に 1 回以上、1 日に 1 回以下の頻度で受信できれば素晴らしいとの意見で一致した。
あまりに頻繁にメッセージが来ると読みたくなくなるそう
3.メッセージは思いやりを持って!
1.とやや被りますが特に送る際は
励ましと仲間、
仮想の友達のように感じる、
対処戦略の提供、
個別化されている
メッセージが良いそうです。多くの参加者は、社会的支援の形でメッセージを受け取りたいと述べました。これにより患者が励まされ、孤立感が減り、抑うつ症状や気分の落ち込みが改善される可能性があることが示唆されています。以下はメッセージをもらった人の感想です。
...私が受け取りたいメッセージには、励まし、助け、慰めの言葉が含まれます。これらは、私がサポートされていると感じさせ、私の病気と戦う力を与えてくれます...
...私の人生には励ましと気遣いが必要なので、メッセージにこの種の情報が含まれていれば、気分が良くなるかもしれません...
特定の種類のメッセージについて考えることはできませんが、「私はいつもあなたと一緒にいます」と言うと、私にとって役に立ちます。
...メッセージの「あなたは一人じゃない」のようなものは、気分を良くしてくれると思います...
4.ほとんどの参加者は特に1人でいるときに、自傷行為への衝動が夕方に最も強くなると述べました。
です。どれも納得できるラインナップですね。こうして調査をした上で言語化されると対策しやすくなるのではないでしょうか。
最後に
という話かで今回は自傷行為に対するテキストメッセージのガイドラインでした。どれもちょっとした事ですがご参考になれば幸いです。