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コラボレーションに必要なスキルとチェックリストの話1〜理論編〜

 もう大昔になりますが、21世紀に必要な7つのスキルを書いたんですよ。

www.mathlikeb.com

 特定しておいてその辺の深掘りをすっかり忘れていたのでこの度はコラボレーションについて書いていきたいと思います。

コラボはそもそも難しい

 誰かとコラボをして目標達成していけるならこれほど良いことはありません。これには多くの同意が得られるところでしょうけれど、一般にコラボというのは難しいです。というのも、


・相手と息を合わせるのに時間がかかるため

・場合によってはどちらかが妥協しなくてはならない場合もある

などがあるためです。また、

・検証されたものが少ない

・未定義または測定不可能なコミュニティの成果がたくさんある

・コミュニティの成果に影響を与える介入に時間がかかる

などの理由もあり、コラボレーションの研究自体も多くはないです。

 そんな中でも「コラボの成功には7つの要因があるんじゃない?」という研究があったのでご紹介。

コラボレーションに必要な7つのスキル

で、早速ですが7つの要因は以下になります。

1.文脈
 コラボするためには何かしらの目的が不可欠。そのために必要なのが文脈です。ストーリーと解釈しても良いかもしれません。
文脈によってコラボするコミュニティ内で共有されるもの、相手と結びつく理由ができてきます。

2.メンバーシップ係数
 これは各メンバーの特性、スキル、態度、信念などです。

3.プロセス
 何かを円滑に進めるにはプロセスは超重要。これによってメンバーも役割がわかってきますし
組織には明確なルールは必要でしょう。

4.コミュニケーション
 言わずもがなのノミネートです。ここは別記事でもう少し深掘りしたいですが、効果的な
コミュニケーションはコラボには不可欠です。

5.機能 
 ここで言う機能とはコラボの目的の明確化です。文脈はストーリーなのに対してここは明確に組織目標
を意味しています。これが明文化されていること、それがメンバーの間で合意が取れていることが必要。

6.リソース
 これは組織を運営していくためのお金とか人材とかです。

7.リーダーシップ
 どうやらいくつかの研究ではリーダーはコラボには重要であることが分かっています。

これらの有効性を調べるために、アメリカで軍や薬物防止のために動いている77のコラボ組織を調査しました。各組織を半ランダムにサンプリングして因子分析を施し、コラボ成功のスコアとの間の相関係数を調べたところ、中程度の相関が見られたんだとか。以下が7つの要因とコラボの相関係数です。

これら見ると、高いとは言えないまでも一定の効果はありそうではないでしょうか。

まとめ

 というわけで今回はコラボの7つの要因についてでした。正直「21世紀の7つのスキルにさらに7つかよ!」とげんなりするかもしれませんが(私はします)、まあ組織というものは複雑なんでこれくらい出てきてしまうものなんでしょう。次回は7つの要因のチェックリストとか、コラボに必要なコミュニケーションとかをお話ししていきます。

参考
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1098214014531068