エビデンスで教育を考えた

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トッププログラマーへの道はまだ科学では解明されていない説。

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 というわけで自分もGWは自粛をしておりました。ブログも書こうと思えば書けたんですがね。

それはさておき、今回はプログラマーの話。

私みたいなめんどくさがりは最短でトップに食い込みたいと思ってしまうのですが、そういう人でなくともトッププログラマーがどんな人なのか、普通の人とどう違うのか、なんていうところは気になるところじゃないでしょうか。ところが、タイトルにもある通り、今のところよくわからん!というのが見解です。

 

プログラマーに関して様々な知見からのレビュー

 今回紹介する論文は、認知科学、神経科学(脳科学)、エンジニア研究からトッププログラマーと普通のプログラマー(ないし初心者)との違いをまとめたレビュー論文。どうもエンジニア研究だけだと再現性に欠けるので、認知科学的な理論、神経科学的な実験なんかも調べたようで、統一的になっているのでかなりよろしいのではないでしょうか。

 そこでまとめられていたのが、


・トップは脳を効率的に使っている。

・計画的に学ぶことに再現性がない。

・どうもトッププログラマーへの道は一つじゃない。


というところ。これらを説明します。

 最初の話ですが、これは割とどんな分野でも言われていることでして、例えば4万時間に及ぶ瞑想をした達人ほど若い僧よりも頭を使わずに瞑想ができるなんて言う話もあります。核心だけを抑えているから脳がやたらと活性しないんですね。

 次の計画についての説明なんですが、これはいわゆるボトムアップ的に学ぶことです。つまり、まず何かしらの文字を出力することから始めて、次は計算結果を出力して、、、みたいな感じ。プロゲートでも最初にやりますね。これ自体にまったく意味がないわけではないのですが、トッププログラマーなんかはトップダウン(はじめに作りたいもの決めて、、ひつようなものを拾っていく)でやる人も多いです。こう書くと、なんか後者の方がかっこ良さげですが、どちらが良いかに関しては統一的な結論はありませんでした。

 っていうのを踏まえて、「トッププログラマーへの道は一つじゃないよ!」なんです。それ以外にもfmriなんかのスキャンで見ても、どうやらまだトッププログラマー固有の脳とかがあんまりわかってないようです。一生懸命読んだ割にはがっかりでした。

まとめにかえて

 とはいえ何の希望もないかというとそんなことでもなく、「とりあえず意図的な練習には効果があるんじゃないか」という希望はありました。つまり漠然と業務をこなすんでなく、少し厳しめの課題を自分で設定してこなしていけよ、という何とも身も蓋もない話なんです。この辺は以下の本が参考になりそうです。


近道はないということで。

参考
https://chrisparnin.me/pdf/experts.pdf