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SNSとうつってどうなの?という研究結果が結構まともだった。

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 みなさま台風対策は万全でしょうか。

まだの方は、今のうちに水くらいは買っておきましょう。



 さて、今回はSNSと健康について。

こんな天気だとついネットやSNSを徘徊したくなりますよね。ネットについては今回は置いておくとして、「SNSはうつとかになりやすいんじゃないの?」という研究がありましたのでご紹介します。さあ真偽やいかに?


facebookを中心に様々な論文をレビュー

 この調査はうつとSNSの相関について書かれた302の論文を調べたもの。2015年から2016年とやや期間は短いものの、SNSの研究自体が始まったばかりなのでこの辺は仕方のないところ。ボリュームしてはまあまあだと思います。SNSやうつ、社会不安などをテーマにピックアップしたようです。そこで何がわかったかというと、、、



・全体として一番使われていたSNSはFacebook。


SNSの頻度や使用時間はうつ病と優位な関係にない。
(つまり使えば使うほどうつになるわけでもない)


・さらに、受動使用(周りがやってるから自分も、、、)についても不安とは関係なかったが、もともと社会不安レベルが高い人はこの受動使用とうつに相関が出てくる。


・元恋人の友達リクエストを承認する人は、拒否する人よりもうつ傾向を持つ。


・急性うつを経験した人は、6ヶ月の間にFacebookの投稿がいきなり増える。



こんなところ。意外かもしれませんが、使用時間が問題ではないようです。(中毒という問題は別)感想をまとめると、

「もともとうつっぽい人がやるとまずいんじゃない?」


ということです。まあ気分が貼れないのに人の良い部分だけみても比較してしまうだけでしょうからねー。もし「退屈だ」くらいの気分でしたら、あまりみないほうが良いかもしれません。元恋人や夫婦などを承認してしまうと、おそらく別れた時の記憶が蘇ったりして健全じゃないんでしょうな。

 今回はうつとの関係を見た研究でした。これも一面だけなので、「インスタはどうなの?」というところはまだわかりませんので続報をお待ちください。SNSはほどほどに!と言えなくなるなー

 参考
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5143470/