エビデンスで教育を考えた

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いじめの起こる場所の75%はあそこ。

 あなたはじめが一番発生する時期を知ってますか?
 
 
答えは
 
「夏休み明け」
 
です。
 
そこで今回は今更ながら、「いじめを生む教室」をレビューします。実際問題、いじめにおいてどうしたら良いかわからないところも多いと思いますので、一読しておくとガス抜きにはなるかと思います。
 

 

いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 (PHP新書)

いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識 (PHP新書)

 

 

 

 

いじめの75%は教室 

 この本によると、いじめが圧倒的に多いのは「昼休みの教室」ということになります。察しはつきますが、教師がいないからでしょう。ちなみに2番は階段らしいので、昼休みに大人が教室を監視していても、他が増えるだけかもしれません。もちろん、だからと言って放置していいわけではありませんが。

 

 

どんな教室?

 

 

 ではどんな教室がいじめを生むのかというと、「体罰のある教室と抑圧のある教室」だそうです。体罰があると、生徒自身が「暴力はアリなんだ」と学習しますし、そもそも見ているだけで生徒に負荷がかかります。この負荷は、教室でのルールが過度に設けられている教室でも同様です。

 

 

 
 

 この起こる場所と、教室での状況を鑑みれば、教師自体も深く関与していることが伺えます。しかしながら、短い間ですが現場を経験した立場的には、この背景には教師の労働環境の劣悪さもあるのです。昼休みに仕事を終えないと、帰宅が22時くらいになるかもしれません。教室にルールを設けなければ、教師が生徒からいじめられるかも知れません。つまり生徒と教師、どちらも抑圧されています。

 

 

 この状況は、残念ながらしばらく変わることはないでしょう。なぜなら、日本は国の教育費が異常に低いからです。これが劇的に増えることや、教師の労働環境が劇的に改善されることはありません。教員は家に持って帰って残業がオチで、手が回らなくて教室にルールを敷いていくでしょう。自分の子供は、自分で守るしかないのです。すぐできることは、夏休み明けから11月までにいじめが多いことを認識して、子供とのコミュニケーションは増やしていきましょう。教室や学校にある(子供が理不尽だと感じる)ルールもヒアリングすると良いと思います。最後に、著者が主催するいじめナビものぞいてみると良いでしょう。

 

 

いじめナビ!ホームページ

https://stopijime.org/