エビデンスで教育を考えた

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不登校・引きこもりの9割は治せる

 数学者は引きこもりが多いです。何らかの大きな発見をする上では、一人で邪魔されない環境で考える。この意味では、不登校や引きこもりに対して私は必ずしも批判的ではありません。しかし、引きこもりを抱える側としては不安も大きいことでしょう。「不登校・引きこもりの9割は治せる」では、一万人以上の引きこもりと向き合ってきた著者による引きこもり脱出法がかかれていたのでメモ変わりにご紹介します。

 

 

 

不登校の兆しとタイミング

 
 著者によると、不登校には一定の前触れがあるそうです。特に分かりやすいのが時期と生徒の様子です。まず時期は
 
中1
高1
浪人と大学中退
就活の挫折
 
が危ない様です。中学で始まる縦社会文化や英語学習で挫折を味わう人は多く、高校では進路が迫られます。進路の選択で悩むのもそうですが、希望の進路(大学や就職)へ行けなかったことでの苦痛は大人の引きこもりを引き起こします。もちろん、そういった挫折を感じても引きこもらない人もいるわけですが、引きこもる人は段々と身なりに気を使わなくなるそうです。それを踏まえた不登校になる前の兆候チェックリストを以下に書いておきます。
 
母親が過干渉
父親が高学歴、高収入
母親が学歴コンプレックス
父親が放任過ぎる
DVがある
手作りの食事を用意しない
すぐに物や小遣いを与える
風呂に入らない
歯磨きをしてない
昼夜逆転の生活
髪が伸びきっている
服装を気にしない
カーテンを締め切っている
周りの目を気にしない
同世代話せない
部屋の掃除をしない
学校の担任との関係が悪い
家族で「おはよう」などの挨拶がない
親子の会話がない
家族で食事を食べない
朝に親が子供を起こせない(暴力を振るわれるから)
 
これに3つ以上当てはまるなら引きこもりになりやすいそうです。(DVは即連絡しましょう)
 
 

不登校を克服するための親のマインドと行動案とは?

 
 
 不登校になってしまう前にしても、なってからにしても、大事なのはそのあと社会的関係を持てること。最後に親や関係者が持つべきマインドと行動案をメモしておきます。
 
マインド
 
 マインドとして大切なのは以下の3点。
 
1.本気で取り組む
2.愛情を持って接する
3.かといって甘い対応はしない
 
ある父親は不登校の高1の息子に、「お前が学校にいかないのは自由だが、行かないなら働いてもらうか出ていってもらう」と迫ったそうです。父親の言葉が本気だと感じた子供はまた行くことになりました。全ての息子に通じるかはわかりませんが、本気で向き合う姿勢が大事なんだとか。3つのさじ加減はとても難しいでしょうが、意識してみる価値はあります。
 
 
 次に行動ですが、こちらは
 
1.規則正しい生活をさせる
2.週1回から外に出す
3.社会貢献をさせる
 
を順にやることがとても大切だそうです。規則正しい生活はチェックリストにもありましたが、引きこもり安い人は段々と身なりに気を使わなくなり、昼夜逆転しがちです(私も院生時代は笑)。なのでまずは、決まった時間に起きて食事もとる、家にいても風呂には入る、ということを徹底しましょう。すると外に出ていく準備ができるそうです。図書館、スーパーなどに一緒に買い物でいいので、外に出るきっかけを作ると良いそうです。しかしこれだけだと、仕事をするときにまた挫折することになり得ます。「自分は社会に何もできない」という思いは、外に出るだけではぬぐいがたいので、何らかの社会的役割を外に作ることが大切です。そこで本書では、ボランティアや課外学習などが薦められています。これにより「社会的役割」がつきます。「自分でも役に立てた。またやりたい。」この思いが社会に参加する上で大きなモチベーションになるでしょう。