エビデンスで教育を考えた

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夏こそ読みたい教育を考える未完マンガ3つ

 暑いですな。
 
こんな日は、冷房のきいた部屋で漫画でも読んでダラダラしたい、、、
 
ということで今回はキンドルで安く読めて、教育について考えさせられる、未完漫画を③つ紹介します。
 
 

君に愛されて痛かった

 

君に愛されて痛かった (BUNCH COMICS)

君に愛されて痛かった (BUNCH COMICS)

 

 

 人間の、というか社会的動物の根源的な欲求というのは割とシンプルです。すなわち、
 
①衣食住の生存を獲得し、
②社会での関係を深めながら地位を獲得して、
③そのコミュニティで優秀な配偶者との子孫を残す
 
これだけでしょう。文字にすると極めて単純なのですが、社会が複雑になるにつれてこれがとてもむづかしく、特にたった一言で人間関係がガラリと変わってしまう高校生活では、上の②と③の欲求を満たすのに並々ならぬ気苦労があるのでしょう。「君に愛されて痛かった」の主人公かなえもまさに命がけです。かなえは親や兄弟からの虐待に会い、中学でもいじめられていた経験を持つ典型的に社会関係力の弱い女子高生です。それが原因だからか、異常に承認欲求が強く、スクールカーストに入るために人を平気で貶し、優秀なオスを得るために犯罪に手を染めてまでライバルを蹴落とします。この作品が賛否を呼ぶのは、何気ない日常で起こるというそのリアリティと、人間の根源的欲求に根付いた行動があるからでしょう。その結果は悲惨なことになるようですが、それゆえにこの作品から学べることもあると思います。特に虐待、障がい、貧困なども隠れたテーマになっているので、嫌な気分になるかもしれませんが教育的側面もあります。
 
 
 

 子供を殺してくださいという親たち

 

 

「子供を殺してください」という親たち 4巻 (バンチコミックス)

「子供を殺してください」という親たち 4巻 (バンチコミックス)

 
「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)

「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)

 
「子供を殺してください」という親たち 1巻: バンチコミックス

「子供を殺してください」という親たち 1巻: バンチコミックス

 

 

 

 不愉快だと思っていることこそ自分を拡げる余地がある。口で言うのは簡単ですが、日本社会の日に当たらない教育の部分に触れるのはエネルギーを使います。「子供を殺してくださいという親たち」は元が本なんですが、目を背けていました。いつの間にかマンガ化されていたので、エイヤとポチり。そこには目をおおいたくなるほどの子育ての苦しさが描かれていました。かつて日本では、親の貧困などの理由で、子供を間引くことが行われていたそうです。もちろんそのようなことを現代でしたら、その親は社会的信用を失うでしょう。この信用を失うということは日本では村八分となるので、私たちは過度に恐れます。そのため、この現代社会では、精神疾患の子供を親が間引くことなどできず、自身の老後不安と共にこういう子供を抱え込まねばなりません。、、、こういうことを考えている親が多いのでしょう。親の子殺しというのは昔から行われており、現代ではもちろん処罰の対象です。病院にすら断られる子供から解放されたい家族と、職員押川さんの厳しくも人間味溢れる実話から現場でのあり方、やるせなさを学ばせられます。

 

 

ストーンワールド

 

 

Dr.STONE 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

Dr.STONE 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 

 科学は世のため人のため。この原理原則のない科学はありません。ノーベル賞などの箔があるのは、あくまで専門的過ぎてわからなくなっていく科学を応援していくためのものです。これを追い求める科学者は、多分偽物です。ジャンプ連載のストーンワールドは、そんな当たり前のことを思い出させてくれる良いマンガです。 主人公千空(せんくう)は宇宙に行くことを夢見る高校生科学者。彼はある日突然人間だけが石化してしまう世界で復活し、何もない文明から科学を産み出して行きます。自力で発電所まで作ってしまう努力と知識量には下を巻きますが、私の知っている科学者(というか数学者)は、既にあるもので評価はされません。この世あらざるものを発明してのみ科学者は評価されるということを再認識しました。