エビデンスで教育を考えた

頭が良くなる科学論文を紹介していきます。

アクティブラーニングで成績が爆上がり!

f:id:mathlikeB:20190622131452j:plain

 

 STEMやらSTEAMやらが流行りの昨今。

 

 日本でも聞かれるようにはなりましたが、如何せんその教育効果なり実施なりが浸透していくのは時間がかかりそうな感じ。そんなことはさておき、これは海外ではまだまだテーマではありまして、いかにして伸ばすかは大事なところ。

 

 そんなかで、「アクティブラーニングでSTEMが伸びる!」ってところを調べた研究が出ましたのでご紹介。

 

アクティブラーニングに関するメタ分析

 等調査は642の論文と225の研究を精査したメタ分析になっております。ピックしたものもランダム比較や準ランダム。要は結構信頼が高めです。ここでいうアクティブラーニングはグループディスカッションや共同学習や中心で、分野ですが、天文学、生物学、化学、コンピューター科学、工学、地質学、数学、環境科学、栄養学、物理学、心理学、統計学。結構なラインナップです。

 

 

 その結果、

 

アクティブラーニングでは従来の講義型に比べて明らかに成績が向上する(SD=0.47)

 

ことがわかりました。

 

 

 また約3万人の学生を対象にその退学率を比較したところ、

 

従来の講義では33%に対して、アクティブラーニングでは21、8%だった

 

こともわかったそう。(ちょっと余談ですが、日本だとそこまで問題になってはいないのですが、海外では結構退学は問題になってます。(日本の大学が単位に緩いからかも)その経済的損失は大きいために、いかにして退学率を減らしていくかは大学運営においては大切な視点。)

 

 

雑感

 

 というわけでアクティブラーニングはSTEMにおいてかなり有効であることがメタ分析のレベルで分かりました。この結果だけ見ると手放しで日本にも導入したくなるのですが、日本でワークするかは個人的にまだ疑問が残ります。まず教員側にやる気がないです。私は教員の免許更新に立ち会ったことがあるのですが、そこで行われたアクティブラーニングは見事に不発。「これを自分の教室に導入しよう!」なんていう教員はいなかったでしょうね。生徒側で喜ぶ人も少なそうです。発言しないと評価されないという海外の土壌がないと、このまま持ってきても上手くいかないだろうなーというのが本音なので、等ブログでもあんまり取り扱っていないんですよねー。素直に海外留学するのが無難かも。

 

参考

https://www.pnas.org/content/111/23/8410