エビデンスで教育を考えた

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テスト前に有効な能力とは?

 

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 気づけば学生はテスト前でしたね。電車でも参考書を読む学生を多く見かけるようになりました。頑張ってほしいです。

 

 今年は入ってすぐゴタゴタして(テスト作ったり、風邪ひいたり出張したり、来年度のシラバス考えたり)、学生様のことがないがしろになっておりましたので、何かブログを通して力になれないかと考えておりました。

 

まず読んでいただきたいのが、数学不安について。

 

mathlikeb.hatenablog.com

 力作なんでぜひ読んでください。対策も、誰でもできます。

 

 

 他にもないかなーとか調べていたのですが、ありましたよ

 

「エフィカシー、セルフコントロールエスティーム。テストに有効なのはどれなのか」について調べた論文をご紹介。

 

 

 

 ベルン大学の先生方の研究ですが、中学生か大学までの男女の学生158人を集めて事前に前年度の成績を記録した上でが期末のテスト2回と上記3つの能力と不安との相関を調べたそう。エフィカシー、セルフコントロールエスティームなどは以前にも取り上げていて、どれも高いに越したことはないのですが、今回はその能力と不安感に着目したのが興味ふかいところ。

 

エフィカシー

 

mathlikeb.hatenablog.com

 

 

セルフエスティーム

 

mathlikeb.hatenablog.com

 

 

 

 で、結果はというと

 

セルフコントロールと不安症

r = -0.31、p <0.001。

 

セルフエスティームと不安症

r = -0.17、p = 0.04。

 

エフィカシーと不安症

r = -0.10、p = 0.20。

 

とのこと。これからわかるのが、

 

・エフィカシーとの相関はないと思っていい。(エフィカシーが高かろうが、テストで緊張したり、不安になったりはするよー)

 

 

セルフコントロールが一番テストの不安に効くぞ!

 

 

ということ。セルフコントロールが一番なのも意外といえば意外でしたが、エフィカシーとの相関がないのが個人的には残念。もちろん役に立たないわけではないですが。

 

 

 

 というわけで、最後に頼りになるのはセルフコントロールだ!という結論になりました。この意味でも地道に瞑想とかやるのが大切ですねー

 

受験生の皆様、息抜きには瞑想を。

 

 

 

参考

Frontiers | Higher Self-Control Capacity Predicts Lower Anxiety-Impaired Cognition during Math Examinations | Psychology