エビデンスで教育を考えた

頭が良くなる科学論文を紹介していきます。

コラボは物理的距離が大切だよね、という研究

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 なんか軽いタイトルですが、研究の生産性に関する論文結果です笑

 

実験とかなんかだと、コラボするのがそもそも大変。じゃあ、

 

「紙とえんぴつの数学なんかはどうなんだろう?」

 

というのが調べたきっかけ。SNSなんかが発達したとはいえ、そのへんどうなの?

 

というのが今回のテーマです。

 

 これはイタリアの大学を対象に行われた調査です。2001年から2012年の間に、少なくとも一本の論文を書いた人50647人(内数学系4051人)を対象に病気などの期間は調整して国内での共同研究や性別での違いを追っていったわけであります。

 

 

これでどんなことがわかったかというと

 

・国内研究と国外研究には逆相関がある

国内研究が多いほど、国外研究をしなくなりがち。逆も然り。

 

・共同研究数は

学内>国内>国外

 

・学内および国内レベルでの共同研究のみが、研究の生産性に重大な影響を及ぼすが、国外での共同研究の傾向は、研究生産性に負の影響を与えるものの、有意ではない。

 

・もちろん、分野による。

生物学、数学およびコンピュータサイエンス、教育学および心理学において国内ではプラスである。

 

・女性研究者は女性研究者どおしの共同研究のほうがいいかも

 

 

という結果に。さもありなん。

 

 

というのも、物理的に遠くになるほど進捗管理にコストがかかるから。(マネジメントだったり)共同研究したけりゃ、サバティカルで自分が行くか、雇い入れるしかないようですねー

 

参考までに、ひとつどうぞ

 

 

 

参考

The relationship among research productivity, research collaboration, and their determinants - ScienceDirect